オンライン経済メディア/ニュースサイトNewsPicksの番組2Sidesにて、「100年後の未来予測から現在の日本を考える」のテーマで、精神科医・熊代亨氏と対談しました。このような収録は初めてで、当日は今思い出しても嫌な汗が出てくるくらい、しゃべりはダメでした。しかし編集が素晴らしく、あたかも普段のわたしが、いつも通り話しているように仕上がっていました。素晴らしい。
この番組で熊代亨さんと知り合えたことが、何よりの収穫でした。個人主義が先鋭化し、お互いの功利を脅かさないようにルールが整備され遵守され、確実にwin-winな関係が確保できる関係性だけを志向するコンプライアンス社会ができあがっていくメカニズムを解き明かし、動物としての人間にやさしい、「修正功利主義」に方向転換するための議論の端緒を提示する「人間はどこまで家畜か:現代人の精神構造」(ハヤカワ新書) は、現在の日本が直面する人口問題の根本を浮き彫りにします。当日は、この本を含む、彼の著書5冊を読んで臨みました。